塗装ができない屋根について

塗装ができない屋根材について詳しく解説

ここでは塗装の出来ない屋根材について詳しく解説しています。

ここでいう塗装ができないといのは、屋根に色(塗装)を付ける事はできますが、それでは防水できない、雨漏れを起こす屋根の事を意味しています。

塗装できない屋根材は主にカラーベストと言われるスレート瓦が多く、モ二エル瓦やセキスイかわらU、セメント瓦などがあります。

カラーベストは建売住宅で最も使用されている屋根材で、嘉村塗装では塗り替えの約70%はカラーベストですが、建材にアスベスト使用が禁止になって以降ノンアスベストで製造されたカラーベストは、築後10年も過ぎると非常に脆くなり、簡単に割れたり層間剥離を起こす事があります。

この場合塗装ができない為、葺き替えやカバー工法などで対応する事になります。

ニチハのパミール

塗装ができないカラーベストで最も有名なのがこのニチハのパミールという屋根材になります。

マスコミなどにも取り上げられニュースになる位で、築後10値を過ぎると写真のように層間剝離が始まり、最終的にボロボロと崩れていきます。

層間剝離とは、和紙を漉くように薄い原料を幾重にも重ね合わせて製造されたカラーベストの小口や、突き合わせ部分から雨水を吸水する事で、重ね合わせの原料が剥離を起こすことです。

写真は築年数が20年でかなりひどい状態なので、誰が見ても塗装が出来ないと判断できますが、10年前後で層間剥離が始まりかけの場合、知識の無い塗装店が普通に塗装している例をいくつも見聞きしているので要注意です。

パミール

パミール

パミール

パミール

層間剥離しているパミールの塗装

写真のカラーベストはニチハのパミールに塗装している写真になります。

層間剥離して浮いた破片を取り除いて塗装しています。

初期の層間剝離の為、施主様も全く気が付かなかったと思われます。

又、塗装店にも知識が無く、浮いた箇所は取り除いた上で塗装しているので、キッチリとした施工をしていると考えていると思われますが、数年後、再度剥離が始まった場合、足場を組んで葺き替えかカバー工法の工事を施工しないといけなくなります。

パミールの塗装

パミールの塗装

パミールの塗装

パミールの塗装

コロニアルNEOなど塗装出来ないカラーベスト

コロニアルNEOやザルフグラッサ、レサス、グリシェイドNEOなどノンアスベストのカラーベストは上の写真のような割れ方をします。

酷い場合、写真のように歩くたびにパリパリと割れる為、塗装では絶対に対応できません。

通常、葺き替えに比べ安価に施工出来、高耐久性のガルバリウム鋼板屋根材でカバー工法を施工する場合がほとんどです。

施工前

施工前

カラーベストの割れ

カラーベストの割れ

モ二エル瓦の雨漏りについて

モ二エル瓦屋根の場合、専用の塗料が出ている為塗装が出来ないわけではありませんが、写真にあるようにケラバ部分に捨て水切り板金が無いため、強風時には瓦波の立上がりを飛び越えて、瓦裏側に雨水が入り込みます。

カラーベスト屋根や金属瓦のスーパーガルテクトなどは、通常、捨水切板金が屋根頭頂部から軒先まで、軒樋に雨水が流れ込むようにケラバ部分に施工している為、雨水が入り込むことはありません。

このように塗装は出来るが構造的に葺き替えを選択した方がいい屋根材もあります。

モ二エル瓦ケラバ雨漏り

モ二エル瓦ケラバ雨漏り

捨て水切り板金

捨て水切り板金

セメント瓦ケラバからの雨漏り

セメント瓦屋根で捨て水切り板金が無いため、軒先に雨水が溜まり軒先木部腐朽の事例です。

施主様曰く突然軒樋が落ちたので気になって点検の依頼があり見てみると、軒先が完全に腐朽していたのが原因でした。

ケラバからの雨漏りは部屋内に雨水が入り込むことが無いので気づきにくく、気づいた時には長い年月が経っている場合が多いので要注意です。

軒樋の欠落

セメント瓦撤去

軒先腐朽

軒先腐朽

瓦の破損

屋根瓦で最も気を付けて頂きたいのが、写真のように経年劣化で瓦が破損してずり落ちているケースです。

モ二エル瓦の場合破損後数年経っている為、防水シートに穴が開き雨漏りに繋がていました。

モ二エル瓦はすでに製造が中止されている為葺き替えになります。

カラーベストはまだ破損後間が無かったのか防水シートの劣化はあまり見えませんでしたが、この状態で気づかなかった場合、やはり雨漏りに繋がると思われます。

先ほども書きましたが、近年のノンアスベストカラーベストは脆弱で、このようなケースが増えていくと思われるため、カラーベスト屋根の定期的な点検は重要だと思われます。

カラーベスト破損

カラーベスト破損

モ二エル瓦破損

モ二エル瓦破損

アーバニー

次にアーバニーです。

アーバニーは、うろこ状のカラーベストで通常のカラーベストに比べデザインが優れていたので一時人気がありましたが、ノンアスベストになると写真のように非常に割れやすくなりました。

又、カラーベスト塗装では縁切りが必須の工程になりますが、縁切り時にも破損の可能性がたかまるため、出来ればカバー工法や葺き替えを推奨しています。

アーバニー

アーバニー

アーバニー

アーバニー

セキスイかわらU

最後にセキスイかわらUです。

セキスイかわらUのノンアスベストタイプはカラーベスト以上に脆弱です。

又、形が波形で瓦の裏側にかなりの空洞が出来る形状になっています。

そのため屋根に登ると瓦を踏み抜いてしまう事もある為、自宅がセキスイかわらUの屋根の場合、アンテナの交換なども儘ならない場合があります。

近年少なくなりましたが、阪神淡路大震災後ホームセンターなどでかなり取り扱っていたので未だに残っている為要注意です。

セキスイかわらUの場合カバー工法ができない為葺き替え一択になります。

セキスイかわらU

セキスイかわらU

セキスイかわらU

セキスイかわらU

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