失敗しない屋根塗装の工事工程

築年数が約20年になる屋根塗装工事の塗装工程を順位説明していきます。

屋根は夏場、表面の温度が70度を超え、太陽光の紫外線によるダメージを受けやすく、冬場は凍てつくような、寒風に吹き曝しの大変過酷な環境にさらされていて、カラーベストの場合、約5mm程度の厚みの瓦で建物を守っています。

ここでは、普段あまり目にする事のない屋根の失敗しない塗装工事工程を順に説明していきます。

今回屋根の塗装工事を施工する建物です。

2階建ての戸建てで、築年数が約20年になる建物です。

外壁は約10年前に塗装工事をしていて、今回は、カラーベストの屋根塗装、雨樋の交換を請け負いました。

軒樋はパナソニックの「シビルスケアPC77」、竪樋は通常の丸樋に、カラーベストの屋根塗装には、日進産業の遮熱・断熱塗料の「ガイナ」を塗装しています。

塗装工事前の屋根の現況

下の写真は屋根塗装工事時の屋根の現況写真になります。

築年数が約20年で、まだ一度もメンテナンスをしていなかった事もあり、屋根一面にコケやカビ、藻などに覆われて、カラーベスト基材の反りなども見られます。

塗装工事前の屋根の現況

塗装工事前の屋根の現況

塗装工事前の屋根の現況

塗装工事前の屋根の現況

飛散防止に屋根の養生

高圧洗浄前に屋根全体を専用のマスカーテープで覆います。

足場に飛散防止ネットがあるので、必要が無いと思われる方もいると思いますが、ここまでコケやカビ、脆弱な旧塗膜などで覆われていると、飛散防止のネットとネットの隙間などから必ず近隣に飛び散る為、屋根の状態や近隣との距離などで、ご近所かにご迷惑になりそうな時は必ず屋根の養生も必要になります。

屋根の養生

屋根の養生

屋根の高圧洗浄工事

下の写真は屋根の高圧洗浄中の写真になります。屋根塗装工事で最も重要な工程の一つになります。

特に今回塗装する状態の屋根の場合、じっくりと時間をかけて高圧洗浄でコケやカビ、旧塗膜などを洗い流さず塗装した場合、ほぼ間違いなく数年で屋根に残ったコケや脆弱な旧塗膜部分から塗膜剥離などのトラブルが発生します。

屋根の高圧洗浄工事は実に簡単な単純作業でつい雑になりがちですが、屋根塗装の仕上がりや数年後の状態に大きく影響を与える為、出来るだけ丁寧にコケやカビ、脆弱な旧塗膜を洗い流す必要があります。

屋根の高圧洗浄

屋根の高圧洗浄

屋根の高圧洗浄

屋根の高圧洗浄

カラーベスト屋根の高圧洗浄

屋根の高圧洗浄工事後

下の写真は高圧洗浄後の屋根の写真になります。

カラーベストの基材がむき出しになり、元の色が分からなくなる位に真っ白になりました。逆に言うとカラーベストがここまで経年劣化し、洗浄前は旧塗膜やコケ、カビなどが表面に付着していた程度なので、いくら最高級の塗料で塗装しても、高圧洗浄が疎かだと当然その部分は、塗膜剥離などのトラブルに繋がります。

屋根の高圧洗浄工事後

屋根の高圧洗浄工事後

屋根の高圧洗浄工事後

屋根の高圧洗浄工事後

板金錆止め塗装

次の工程は、棟包み板金などの金属部分の錆止め塗装です。

金属部分と上塗り塗料との密着を高める為の工程です。今回錆止め塗料には日本ペイントの「1液ハイポンファインデグロ」を仕様しています。

板金錆止め塗装

板金錆止め塗装

板金錆止め塗装

板金の錆止め塗装

ファインパーフェクトベスト強化シーラー

今回、屋根塗装に使用する日本ペイントの「ファインパーフェクトベスト強化シーラー」です。

ファインパーフェクトベスト強化シーラーは、浸透力に優れ、カラーベスト素地に対して楔効果を発揮し、脆弱な素地の表面を補強し、強度を高め、素地と強固に密着します。

ファインパーフェクトベスト強化シーラーは、日本ペイントのカタログでは、1缶(14kg)当たりの塗り面積は46~93㎡になっています。今回の現場の屋根面積は約120㎡でしたが、素地への吸い込みが激しく、3缶では足りずに、施工途中にもう1缶追加で手配しています。

1回目のシーラー屋根塗装

次の工程は1回目のシーラーの屋根塗装です。屋根のシーラー塗装はカラーベスト素地の状態により大幅に使用量が変わってきます。ほとんど劣化が無い場合や過去に1度でも塗り替えの塗装をして、吸い込みが無い場合は、シーラーの使用量は少なく済みますが、今回のようなカラーベストの場合、素地への吸い込みが激しく、通常よりも多くの塗料が必要になります。

1回目のシーラー屋根塗装

1回目のシーラー屋根塗装

1回目のシーラー屋根塗装

1回目のシーラー屋根塗装

1回目のシーラー屋根塗装後

1回目のシーラー屋根塗装後の写真です。素地への吸い込みがひどく、ほとんどシーラーが表面に残っていません。

屋根にシーラーを塗装する目的は、上塗り塗料との密着性を高める事ともう一つは、素地へ浸透させ中で固める事でカラーベストを強化する事なので、素地へ浸透するのはいい事なんですが、シーラーが素地表面にほとんど残っていないので強固な上塗り塗料との密着が期待できません。

なのでもう一度シーラーを屋根塗装します。

1回目のシーラー屋根塗装後

1回目のシーラー屋根塗装後

1回目のシーラー屋根塗装後

1回目のシーラー屋根塗装後

2回目のシーラー屋根塗装

下の写真はシーラー屋根塗装2回目の写真になります。カラーベストはスレートが基材になっている為、今回のように経年劣化で塗膜がほとんどなくなると吸水性が高くなり、シーラーも当然液体なので素地に吸い込まれてしまいます。カラーベストの屋根塗装の場合、シーラー塗装は吸い込みが止まり、表面にシーラーが残るまで塗装するのが基本になります。

今回は2回塗りで吸い込みが止まりましたが、ひどい場合はシーラーだけで3回塗りする必要がある場合もあります。

2回目のシーラー屋根塗装

2回目のシーラー屋根塗装

2回目のシーラー屋根塗装

2回目のシーラー屋根塗装

2回目のシーラー屋根塗装後

下の写真はシーラー屋根塗装後2回目の写真になります。素地への吸い込みが止まりようやく次の上塗り塗装の工程に移れます。素地の状態により下塗りのシーラー塗装だけで3回塗装しないといけない場合もあります。

よく現地調査などで何度塗りするのかと、聞かれることがありますが、屋根にかかわらず外壁も素地の状態などから塗装回数は4度塗りや5度塗りになることもあります。

お客様からすると上塗りを含め3回塗りで仕上げると、キッチリと塗装している塗装店だと安心するようですが、各塗料メーカーも上塗り含め3回塗りで仕上げて下さいとは言って無く、屋根で言えば表現は違いますが、濡れ感が出るまでや吸い込みが止まるまで塗装して下さいと表現しています。

要するに濡れ感や吸い込みが止まるまでシーラーを何度も塗装して下さい!という事です。先ほども書きましたが日本ペイントのファインパーフェクトベスト強化シーラーの1缶当たりの塗り面積が46~93㎡と幅があるのは素地の状態によりそれだけ塗回数が増え、仕様量が変わるからです。

2回目のシーラー屋根塗装後

2回目のシーラー屋根塗装後

屋根のシーラー塗装

屋根のシーラー4回塗装

ガイナ

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、H-Ⅱロケットの開発に際して、打ち上げ時の熱から機体及び人工衛星を守る為に、ロケットの先端部(フェアリング)に塗布する断熱技術を開発し民間転用したのがガイナ(GAINA)です。ガイナは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から技術提供を受け株式会社日進産業が開発製造しています。

ガイナの球体セラミックに侵入した太陽光に含まれる赤外線は、球体のプリズム効果により、反射と屈折を繰り返し、屋内に侵入するエネルギー量を減少させていきます。又、セラミックに配合した遮熱物質が太陽光に含まれる赤外線を反射します。

ガイナ

1回目のガイナ屋根塗装

下の写真は日進産業の遮熱・断熱塗料の「ガイナ」1度目の塗装中の写真になります。

1度目の塗装は色を変えて塗装しています。出来るだけ塗り漏れを無くすのと、施主様から見てもキッチリと3度塗りが分かるようにしています。

1回目のガイナ屋根塗装

1回目のガイナ屋根塗装

1回目のガイナ屋根塗装

1回目のガイナ屋根塗装

1回目のガイナ屋根塗装後

下の写真は1度目のガイナ屋根塗装後の写真になります。

屋根の隅々までキッチリと塗装しています。

1回目のガイナ屋根塗装後

1回目のガイナ屋根塗装後

1回目のガイナ屋根塗装後

1回目のガイナ屋根塗装後

2回目のガイナ屋根塗装

下の写真は2度目のガイナ屋根塗装中の写真になります。

2度目のガイナ屋根塗装には指定色のN-50を塗装しています。N-50はガイナの中でも最も濃い色で、当社のガイナ屋根塗装では最も使われている塗料です。

2回目のガイナ屋根塗装

2回目のガイナ屋根塗装

2回目のガイナ屋根塗装

2回目のガイナ屋根塗装

2回目のガイナ屋根塗装後

下の写真は2度目のガイナ屋根塗装後の写真になります。

これで仕上がりといっていいほど、屋根全面にキッチリと塗装されています。

2回目のガイナ屋根塗装後

2回目のガイナ屋根塗装後

2回目のガイナ屋根塗装後

2回目のガイナ屋根塗装後

タスペーサーで屋根の縁切り

屋根の上塗り2回目塗装後に、雨漏り防止や湿気の抜け道を造る為に、セイム社のタスペーサーを使ってカラーベスト1枚につき2か所差し込むW工法で縁切りをしています。

普通屋根の塗装をして雨漏りなどするのかと思われますが、カラーベストの場合適切な工程で塗装しないと雨漏りを起こす場合があります。

屋根を塗装する事で、全体を薄い膜で覆ってしまうので、瓦下に廻った雨水の抜け道がなくなりカラーベストを止めていた釘を伝って雨漏りを起こす場合があります。

通常縁切りはシーラー塗装後に行う工程ですが、ガイナの場合通常の塗料よりも膜厚が数倍つく為、当社では2回目と3回目のガイナ塗装の間に縁切りを施工します。

縁切りについては下の動画を是非ご参考にしてください。

タスペーサーで屋根の縁切り

タスペーサーで屋根の縁切り

タスペーサーで屋根の縁切り

タスペーサーで屋根の縁切り

セイムのタスペーサーで屋根の縁切り動画

3回目のガイナ屋根塗装

下の写真は3度目のガイナ屋根塗装中の写真になります。

ガイナは、他の塗料メーカーには真似の出来ない、塗膜乾燥後特殊セラミックが約80%にもなる位に多量のセラミックを含んだ塗料になります。

この特殊なセラミックが耐久性能や遮熱性能、断熱性能、防音効果など様々な効果を高めます。当社では屋根塗装にガイナを3回塗りで仕上げるのは、この特殊セラミックを出来るだけ屋根に塗布する事で、ガイナの性能を施主様に実感して頂く為です。

3回目のガイナ屋根塗装

3回目のガイナ屋根塗装

3回目のガイナ屋根塗装

3回目のガイナ屋根塗装

ガイナ 屋根塗装完工

下の写真は3度目のガイナ屋根塗装中の写真になります。

ガイナは、他の塗料メーカーには真似の出来ない、塗膜乾燥後特殊セラミックが約80%にもなる位に多量のセラミックを含んだ塗料になります。

この特殊なセラミックが耐久性能や遮熱性能、断熱性能、防音効果など様々な効果を高めます。当社では屋根塗装にガイナを3回塗りで仕上げるのは、この特殊セラミックを出来るだけ屋根に塗布する事で、ガイナの性能を施主様に実感して頂く為です。

ガイナ 屋根塗装完工

ガイナ 屋根塗装完工

ガイナ 屋根塗装完工

ガイナ 屋根塗装完工

ガイナ 屋根塗装完工

ガイナ 屋根塗装完工

ガイナ屋根塗装工事の動画

シビルスケアPC77

今回雨樋も交換しています。

パナソニックのシビルスケアPC77の軒樋は、内部に金属が入っている為、変形しにくく耐候性の高い軒樋になっています。

雨漏りの散水調査や防水工事

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