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日本の住宅の外壁材に最も多く使われているのが窯業系のサイディングボードだといわれています。実際に当社の塗り替え塗装工事の約70%が、窯業系のサイディングボードです。この窯業系のサイディングボードを、多くの住人の方はメンテナンスフリー、もしくはメンテナンスの事を、全く思いもつかない方も多いと思います。突然訪問販売の営業マンが来て、サイディング外壁の色褪せや浮き、コーキング(シーリング)施工部の劣化などを指摘されたり、ご近所で同じ位の時期に建築した建物が、突然外壁の塗装工事をし始め、初めてご自分の家のメンテナンスを考え始める場合もあると思います。大まかにサイディング外壁の耐久性は約10年、コーキング(シーリング)部は約7年位などと言われていますが、当然建築時に使用した建材や立地条件、2階建てか3階建てかによって耐久年数は大幅に変わってきます。では、ご自宅のサイディング外壁のメンテナンス時期をどのように判断すればいいのか、サイディング外壁の塗装時期やメンテナンスの必要性について、以下実際の経年劣化の事例を写真を使って説明して行きたいと思います。ぜひマイホームをメンテナンスする時のご参考にして下さい。
窯業のサイディングボードの場合、圧倒的に外壁の経年劣化が目に付くのが、下の写真にあるようなコーキング(シーリング)施工部位です。このサイディング外壁の場合、気密性や水密性、防水性などを目的としたボードとボードの継ぎ目(ジョイント)やサッシ廻り、入り隅など至る所にサイディング外壁を施工する上で必ずコーキング(シーリング)の施工が必要になります。逆に言うと、このコーキング(シーリング)の劣化が雨漏れや建物の躯体に悪影響を与える原因になることがあります。
上記にも書いたように、サイディング外壁のコーキング(シーリング)は水密性や防水性の確保する目的で施工する為、コーキング(シーリング)が上の写真のようになった場合、サイディング材がどのようになるかを下記に記していきます。
この写真は屋根裏から、コーキング(シーリング)目地部に当たる箇所を撮影した写真です。赤く囲って染みになっている箇所が雨水の侵入跡です。このようにコーキング(シーリング)の経年劣化で簡単に雨水がサイディングボードの裏側に廻ってしまうのが分かると思います。サイディング外壁には、2次的な防水の透湿性防水シートがある為に、簡単には雨漏れを起こすことは在りませんが、長い年月で防水シートの傷みなどから雨水が躯体を傷めることは容易に想像できます。又、後で書きますが雨水の侵入がサイディングボードの浮きの大きな原因になっている場合がある為、コーキングの欠落は出来るだけ早期の対応が必要になります。
サイディングボードの横の長さは一定の長さに決まっており、建物の大きさや形状により、サイディング施工時の割付で、ボードの継ぎ目が下の写真のように、開口部のサッシに当たる場合があります。下の写真左から2枚目の写真は左1枚目のアップの写真ですが、サイディングボードの継ぎ目のコーキングが欠落し、青のボンドブレーカーが見えているのが分かると思います。この部分から雨水が侵入するとサッシの両脇に流れ落ちるか、透湿性防水シートの端末をキッチリと防水テープなどで処理していない場合、室内に雨が入り込む場合があります。3枚目の写真は、サイディングボードの継ぎ目が、一つ目のサッシの横を通り、2目のサッシの天端に当たっています。コーキングの経年劣化もひどく、間違いなく雨水は建物内部に入り込んでいます。
左から1枚目の写真は、開口部のサッシを施工する前の写真です。2枚目の写真はサッシをはめ込み、透湿性防水シートを施工後の写真です。赤で塗りつぶしたところに防水テープで処理していない場合、雨水が溜まると、3枚目の写真のビス穴から室内に雨水が侵入する場合があります。このように特にサイディングボードの継ぎ目の目地が、サッシに当たっている場合は早急に対応が必要です。
サイディングボードの浮きや反りについてですが、大きな原因の一つが、サイディングボード継ぎ目のコーキング(シーリング)の欠落などにより、雨水がサイディングボード裏に回ることが挙げられます。上でも書きましたが、目地のコーキング(シーリング)の欠落や破断、剥離などにより、雨水がサイディング裏面の透湿性防水シートに広範囲にわたって広がっているのが分かると思います。当然サイディングボード裏面にも雨水が廻って広範囲に広まっています。サイディングボードの外側に来る表面はキッチリと紫外線や雨水などから保護するためのの塗装がされていますが、裏面や切り口などは防水の為の塗装は施されていない為、雨水が廻るたびに吸水と乾燥を繰り返す事でサイディングボードが反り返ってしまいます。特に2008年頃以前に建築された12mmの薄いサイディングボードを使用されている建物の場合は、この傾向が高いように思われます。又、別の原因として建物の揺れや振動で止めている釘が抜けてしまっている場合や、今では考えられませんが、建築基準法法が変わる前の建物の場合、もともと下地も無く釘も打ち付けられていなかった場合もあります。
1枚目の写真は窯業系のサイディングボードの外側(表面)です。紫外線や雨水からサイディングを守る為の塗装がキッチリと施工されています。2枚目の写真はサイディングの裏面になります。窯業系のサイディングボードはスレートで出来ている為吸水性があり、この写真のように防水施工が施されていない為、当然雨水が基材に浸み込みます。3枚目の写真は破風板や軒先鼻隠しなどによく使用されている無塗装版のサイディングボードです。破風板なども建築時にキッチリと塗装されていない場合が多く、初めてのメンテナンス時にかなり痛んでいる場合があります。
窯業系のサイディングボードは外壁材として使用されている建材の場合、キッチリと管理された工場で塗装されたものを現場で組み立てる場合が多いのですが、破風板や軒先鼻隠しなどに使用されているサイディングは、基本的に塗装も何もされていない無塗装版のサイディングを、建築時外壁が出来上がった後最後に、現場塗装で仕上げている場合がほとんどです。建売などで建築された建物の場合、破風板の塗装など、下塗りを塗らなかったり、耐候性の低い安価な塗料が使われている場合があります。破風板も雨水の浸み込みで反ったりする場合があり、中には塗膜剥離を起こし、紫外線の影響で素地自体が脆くなり、えぐれてしまった状態になる場合もあります。破風板や軒先鼻隠しも、チョーキング現象などの症状が出始めると、一度専門の業者さんに診てもらうのが望ましいと思われます。
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