サイディングのシーリング補修時期やDIYの施工手順について

新築住宅の約70%に仕様される外壁材「サイディング」の目地やサッシ廻り、入り隅、幕板と壁の取り合い、軒天井と外壁の取り合い、ベランダ笠木と外壁の取り合いなど至る所に気密性や防水性、水密性を目的として施工されているのがシーリングです。

通常は工場で塗装されたサイディングを現場で組み立てた後にシーリングを施工している為、常にシーリングが外部に暴露された状態の為、築後7年位もすれば劣化が始まり、シーリングの剥離や破断、ひどい場合は欠落後内部のボンドブレーカーまで剥離してしまう場合もあります。

先ほども書きましたが、水密性などを目的としている為、シーリング部の劣化は、すぐに内部へ雨水の侵入を許してしまいます。透湿性の防水シートなどがある為に早期に部屋内に雨水が侵入する雨漏りに繋がる事はありませんが、雨水の入る場所により雨漏りが起きる事もあり、全く気づかない雨漏りの場合も多々あります。下に挙げるようなシーリングの経年劣化が現れたら、そろそろ外壁のメンテナンスの時期に差しかかかっているので、専門家に一度ご相談される事をお勧めします。

シーリング目地部からの雨水の侵入

下の写真はサイディングのボード目地のシーリングが完全に剥離し建物内部に雨水が侵入してしまっている写真です。透湿性の防水シートが染みになる位長期間雨水が侵入していたと思われ、ボード裏まで雨水が廻っていたので、ボードが反り返っています。

シーリングとコーキングはほぼ同義語の為、ここではシーリングで統一しています。

目地のシーリング剥離

建物内部の雨染み

経年劣化したシーリング部からの雨漏り

長期間にわたり建物内に雨水が侵入していたが、気がつかなく、部屋側のクロスにカビが出て来たので調べてみて、初めて雨漏りに気づいた例です。

このように天井などにすぐに雨染みなどが出るような雨漏りの場合、すぐに対処ができますが、長期間にわたり少しずつ雨水が侵入していても、気が付くのが遅れた場合、このように取り返しがつかないような状態になっていることもあります。

シーリング目地部からの雨水の侵入

下の写真はサイディングの割り付けの関係上、目地がサッシの真上に来ています。拡大した写真でわかるように、シーリングが経年劣化で剥離し、内部のボンドブレーカーまで見えていて普通に雨が当たると、目地から内部に雨水が入る状態です。

建物内部に入った雨水はサッシ上部に溜まる為、サッシ施工時に止水テープなどで透湿防水シートを止めていない場合は、部屋に雨水が入る「雨漏り」に繋がる場合があります。

目地のシーリング剥離

建物内部の雨染み

シーリングの劣化の種類や対処方法

ここからはシーリングの劣化の種類や原因などについて書いて行きます。

シーリングの剥離

下の写真はシーリングがサイディングから剥離してしまった写真です。

よく一般的にみられるシーリングの経年劣化です。主な原因は経年劣化もしくは、施工時のプライマー未塗布か塗り斑などがあり、改修時に3面接着で施工した場合も剥離する可能性が高まります。

目地のシーリング剥離

目地のシーリング剥離

シーリングの破断

下の写真はシーリングがサイディングから破断してしまった写真です。

シーリングの中央付近から左右に引っ張られるように引き裂かれている状態です。原因はシーリングの経年劣化か、施工時のシーリングの充填不足で、十分にシーリングの厚みを確保出来なかった要因があげられます。

目地のシーリング破断

目地のシーリング破断

シーリングの欠落

下の写真はシーリングがサイディングから欠落してしまった写真です。

シーリングが経年劣化で完全に硬化し、サイディングから剥がれ落ちています。写真のようなシーリングの欠落は、劣化してから長期間経っている表れです。このままの放置は雨水の侵入を招き、又、サイディングの浮きや反りかえりなどを引き起こすため、出来るだけ早期に改修が必要になります。

目地のシーリング欠落

目地のシーリング欠落

バックアップ材によるシーリングの充填不足

下の写真は、バックアップ材でシーリングの充填不足を起こしている写真です。

サイディングの目地やサッシ廻りのシーリングがバックアップ材で十分に厚みが確保出来ていない場合があります。特にサッシ廻りに多く見られま。

ボード目地は改修時にバックアップ材ごと撤去し、打ち替えで施工します。サッシ廻りは三角シールなどで施工し、十分に厚みを確保する必要があります。

目地のシーリング充填不足

目地のシーリング充填不足

サッシのシーリング充填不足

サッシのシーリング充填不足

シーリングの施工箇所

サイディング外壁には至る所にシーリングが施工されています。

なかなかご自宅の何処にシーリングが施工されているかわかりずらいと思います。

出来るだけわかりやすいように、施工箇所を緑色のテープで養生しています。2階建ての建て売り住宅でも目地やサッシ廻り、入り隅、幕板の天端、軒天と外壁の取り合い、ベランダ内部、門柱など至る所に施工されています。

よく見積りでシーリングが他の塗装店と見比べると、価格が高いや施工メーター数が多いと言われる事がありますが、現況施工されている箇所全て施工した場合、結構な数量になります。

見積りで目地の打ち替えだけやサッシ廻りなど限定した見積りと比べると施工の数量がかなり違ってきて価格にも反映され見積り金額もそれだけ安くなります。下に一部ですがどれくらいシーリング施工箇所があるかわかりやすい写真を公開します。緑色のラッカーテープで養生している所は全てシーリングを改修する箇所です。

シーリングの施工箇所

シーリングのDIYでする目地打ち替え施工手順

ここからはサイディング外壁の目地打ち替えの施工手順について書いて行きます

劣化したシーリング目地にカッター入れ

サイディングボード目地の劣化したシーリングとボードの突合せ部にカッターで切り込みを入れます。

通常目地部にはハットジョイナーという金属が入っているので中の防水シートを切ってしまう事はありませんが、サイディングに傷をつけないように注意して作業をします。

シーリング撤去

目地の両端にカッターを入れた後のシーリングの撤去です。

2面接着で施工されていれば、下に引くと大体は綺麗に剥がれます。この時サイディングにシーリングが残っていた場合、もう一度残ったシーリングをカッターを入れて取り除きます。

養生

次の工程は目地部の養生です。

シーリングの充填時やならし時にサイディングにシーリングが付かないように、ラッカーテープなどで養生します。養生がいい加減だと、サイディングの凹凸で凹み部分にシーリングが漏れたり、仕上がり時、ラインが蛇行するので、目地に沿って出来るだけ真っすぐテープを貼りつけます。

ボンドブレーカー貼付

次の工程は目地部のボンドブレーカーの貼付です。

シーリングの撤去時や既にボンドブレーカーが剥がれ落ちていた場合、新たにボンドブレーカーを貼付します。

些細なひと手間ですが、ボンドブレーカーは2面接着で仕上げる為に、必ず必要な工程になります。

プライマー塗布

次の工程は目地部のプライマー塗布です。

使用するシーリング材にあったプライマーを必ず塗布します。プライマー未塗布やムラが出る様な塗布の仕方は、シーリングの早期の剥離などのトラブルにつながる場合がある為、必ずプライマーは塗布してください。

シーリングの充填

次の工程は目地部のシーリングの充填になります。

シーリングの充填で注意する事は、充填時内部に空気が入らないように気を付けて充填していきます。

今回使用しているシーリング材はオートンサイディングシーラントで、サイディング目地はワーキングジョイントといわれる位動きの激しい箇所なので、長期に渡りサイディングの動きに追随出来る柔軟性のあるシーリング材です。

シーリングのならし

次の工程は充填したシーリングのならしです。

養生テープからはみ出して、外壁を汚さないように丁寧にならしていきます。

 

養生の捲り

次の工程は養生の捲りです。

養生の捲り時にも、養生テープに付いたシーリングで外壁を汚さないように、気を付けてめくっていきます。

 

目地打ち替え完成

サイディング目地部のシーリング打ち替えの完成です。

 

シーリング施工動画

雨漏りの散水調査や防水工事

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