シーリングの先打ちと後打ちの工法の違いについて

サイディングやALCの外壁塗装時にシーリングの改修工事は必須の工程になりますが、サイディングのシーリング改修には2種類の工法があります。塗装前にシーリングを改修する「先打ち工法」と、塗装後にシーリングを改修する「後打ち工法」です。

どちらも仕上がりの美観性やシーリングの耐候性などメリット、デメリットがあります。

シーリングとは

シーリングとは、サイディングやALCの外壁開口部やボード目地、入り隅、軒天井の取り合いや幕板の天端などに出来た隙間に充填し、気密性や水密性を高める合成樹脂やパテなどをシーリングやコーキングといいます。

シーリングとコーキングはほぼ同義語の為、ここではシーリングで統一して書いて行きます。

シーリング材

プライマー

シーリングは気密性や水密性、防水性を目的として施工している為、建物の捻じれや振動などの動きに長期間追随出来る柔軟性のある材料で、長年の劣化や欠落、剥離、破断などのトラブルで雨漏りなどを起こす場合があるので、普段のメンテナンスすが重要になってきます。

シーリングの先打ち工法

シーリングの「先打ち工法」とは、外壁の塗装する前に、先にシーリングの改修をする事で、外壁と同様シーリングも紫外線や風雨から塗膜で保護されます。

先打ち工法でシーリング施工

下の写真はサイディングの外壁に、先打ち工法でシーリングを施工している写真になります。

シーリングが乾燥後にシーリング部分も含め外壁全体を塗装します。

オートンサイディングシーラント

オートンサイディングシーラント

シーリングの先打ち工法のメリット

シーリングの「先打ち工法」のメリットは、何といっても外壁と同じくシーリングの表面も、紫外線や風雨などから塗膜で守られるという事です。上にも書いたように経年劣化したシーリング材は剥離や欠落、破断など様々な症状が出る事で雨漏りなどのトラブルにつながる為、出来るだけ耐候性のあるシーリング材を仕様するのが望ましいのですが、シーリングを先打ちで仕上げる事で、上塗り塗料の耐候性もシーリングに加味できるため、建物の気密性や水密性の向上にも寄与してくれます。

シーリングの先打ち工法のデメリット

シーリングの「先打ち工法」のデメリットは、シーリング材よりも、上から塗装する塗料の塗膜のほうが固いので、特にワーキングジョイントといわれる位に動きの激しい目地部などは、塗膜の割れなどが発生する場合があります。この写真は塗装完了後8年経過したサイディングの目地です。全てこのように塗膜にヒビが入るわけではありませんが、ヒビが入ると中のシーリングが暴露されるため、出来るだけ耐候性のあるシーリング材を仕様する必要があります。

シーリングの後打ち工法

シーリングの「後打ち工法」とは、外壁の塗装後にシーリング部分を改修する工法の事です。

この場合、先打ち工法と違い、シーリング自体が暴露されている為、紫外線や風雨の影響をまともに受けます。

後打ち工法でシーリング施工

下の写真はサイディングの外壁に、後打ちでシーリング工事をしている写真です。

少しわかりにくいと思いますが、サイディングにクリヤー塗装後に、シーリングを施工しています。

SRシール H100

SRシール H100

シーリングの後打ち工法のメリット

シーリングの「後打ち工法」のメリットは、先打ちのデメリットの逆で、塗装後にシーリングの改修をする為、シーリング表面のひび割れなどが無い事です。

通常、塗料メーカーは塗装後にシーリング改修する後打ち工法を推奨しています。

この写真は後打ち工法でクリヤー塗装で仕上げた外壁の写真です。シーリングの色は外壁に合わせて施工しています。

シーリングの後打ち工法のデメリット

シーリングの「後打ち工法」のデメリットは、改修されたシーリング材は全て紫外線や風雨などの外的要因に暴露される為、シーリング材以上の耐候性はまず望むことが出来ません。木造3階建てで、風雨や太陽光などがよく当たり、動きの激し場所などは、シーリング材が持つ耐候性よりも早期に劣化が始まる場合もあります。又、塗装完了後の改修になる為、古いシーリングの撤去や新しく施工するシーリング材が塗装後の綺麗になった外壁などを汚さないように施工する為、先打ちよりも施工期間がかかる為、その分の費用も高くなります。

近年新築で建てられるサイディング外壁の建物は、工場塗装されたサイディングボードを現場で組み立てた後、シール工事する為にいわゆる「後打ち工法」で仕上げた状態になります。

外壁改修で塗装した場合、後打ちで施工した場合、10年もすれば再度この写真の状態になる場合もあります。

新築時に先打ち工法でシーリング施工した目地

下の写真は新築時にシーリングの「先打ち工法」で施工された目地部のシーリングです。近年は少なくなりましたが、無塗装版のサイディングを現場塗装で仕上げた建物が昔はよくありました。ここで言う「先打ち工法」で施工された新築住宅になります。建て売り住宅なので最安値のリシンを吹き付けているだけですが、築年数が15年前後になるのに、表面塗膜が割れていますが、塗膜で守られている為、シーリング自体は剥離などもなく、弾力性も残っていました。

先打ち工法

先打ち工法

まとめ

サイディング外壁改修時のシーリング工事は、建物の美観性や水密性など大変重要な施工になります。塗料メーカーは通常「後打ち工法」を推奨していますが、シーリングを「先打ち工法」で仕上げるか、「後打ち工法」で仕上げるかは、それぞれのメリット、デメリットをよく検討し、ご自宅を守るにはどちらの工法がベストなのか施工店などとよくご相談の上決定するのがいいと思われます。

サイディング外壁塗装後7年が経過した建物

下の動画は当社で施工したサイディング外壁の塗り替え塗装工事の施工例です。

シーリングは「先打ち工法」で仕上げています。施工後7年経過していますが、剥離は破断は無く、柔軟性も十分に残っていて、全く問題はありません。

雨漏りの散水調査や防水工事

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嘉村 和伸
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