先ず、屋根の高圧洗浄工事です。

10年を過ぎたカラーベスト屋根は、経年劣化から旧塗膜が脆弱な砂地状になります。

この脆弱な旧塗膜やコケ、カビなどを高圧洗浄で丁寧に洗い流します。

洗い残しなどがあると、その部分が早期の塗膜剥離などの原因になる為、時間をかけて丁寧に洗浄します。

続いて水切り板金の錆止め塗装です。

上塗り塗料との密着性を高める為の工程です。

錆止めには日本ペイントの「ハイポンプライマーⅡ」を塗装しています。

下の写真は錆止め塗装後の写真です。

赤さび色に見える部分が塗装した箇所です。

1回目の屋根シーラー塗装です。

シーラー塗装はカラーベスト基材と上塗り塗料との密着を高める最も重要な工程になります。

カラーベストはスレートで出来ている為、吸水性が高くシーラーも吸いこまれる為、1度のシーラーでは表面にほとんど残らない場合があります。

1回目の屋根シーラー塗装後です。

塗装したシーラーが素地に吸い込まれほとんど表面に残っていいません。

この状態で中塗り・上塗り塗装に進んだ場合、早期の塗膜剥離や色褪せの原因になる為、吸い込みが止まるまでもう一度シーラーを塗装します。

2回目のシーラー塗装です。

屋根のシーラー塗装は吸い込みが止まるまで塗装する事が最も重要になります。

2回目のシーラー塗装後です。

これでキッチリと吸い込みが止まったので次の屋根の上塗り塗装の工程に進むことが出来ます。

今回屋根の下塗りには、SK化研の「マイルドシーラーEPO」を塗装しています。

続いて1回目の屋根上塗り塗装です。

今回屋根の上塗り塗料は、日進産業の遮熱・断熱塗料「ガイナ」を塗装しています。

ガイナは塗膜乾燥後は特殊セラミックが約80％になる塗材で、この特殊セラミックが遮熱性や断熱性、耐候性を高める為に今回、ガイナを3回塗りで仕上げています。

続いて2回目の屋根上塗り塗装です。

1度目とは色を変えて塗装しています。

今回ガイナの仕上げ色はN-50になります。

続いての工程はカラーベストの縁切りです。

カラーベスト屋根は塗装をすると全体が塗膜で覆わるる為、瓦下に廻った雨水の排出先が無くなる事で内部に雨水が溜まり、雨漏りを引き起こす場合があります。

この様なトラブルにならないようにする工程が屋根の縁切りです。

詳しくは下の動画を是非ご参考にしてください。

続いて3回目の屋根上塗り塗装です。

ガイナを3回塗装する事で、タップリと特殊セラミックを屋根に塗布しています。