築約４０年の和瓦屋根から、カラーベスト（グランデグラッサ）屋根に葺き替え工事施工例です。屋根の谷樋部分から一部雨漏れがあり、雨漏れを止めるのは当然として、和瓦からカラーベストに葺き替える、カラーベストはかなり薄く（厚み約5mm）夏場屋根裏に熱気がこもり２階の部屋がかなり暑くなり、また冬場結露などで、屋根裏側のコンパネを痛める原因になるので、当社では通常桟木工法で葺き替えしています。また、和瓦からカラーベストや金属瓦などに葺き替えた場合、屋根の高さも変わるので、雨樋の交換も必須うとなってきます。

下の写真は葺き替え前の和瓦屋根の写真です。築４０年と言う事もあり、赤く錆びた谷樋部分から雨漏れがしていました。今回瓦事態の傷みや下地のうねりも激しく、築年数の事も考え軽量で建物の負担の少ないカラーベストへの葺き替えとなりました。

まず初めに、下の写真のように瓦と土を撤去します。昔ながらの瓦屋根で、一般的な建売の瓦屋根に比べると２倍近く土がのっていました。和瓦屋根の場合、この土があるおかげで通常のカラーベスト屋根と比べると夏場断然に涼しく、冬場の結露対策にもなりますが、その分非常に屋根が重くなり、カラーベスト屋根が１㎡あたり19kgに比べ和瓦屋根の場合は、土を含めなくて、瓦だけでも１㎡あたり50kgにもなるといわれており、地震時などには建物にかなりの負担になります。また、最近よく使用されているガルバニウム鋼板の金属瓦屋根材は１㎡あたり5kgと非常に軽量で、メーカー保証１０年～２０年の耐久性のある屋根材となっています。

また、撤去している瓦や土は、土埃などが出来るだけ周りに飛散しないように土嚢袋などに入れて、専用のスライダーで下に降ろしていきます。

下の写真は、瓦も土も全て降ろし終わり、桟木で下地調整し、コンパネを施工している写真です。約４０年間重い土と瓦が乗っていたので、屋根の野地板はうねり、このままの状態ではカラーベストを載せることが出来ないので、糸を張ってまず下地を真っ直ぐに直します。この辺の作業内容は、一番上の動画を見ていただければよくわかると思います。また、桟木の上に12mmのコンパネを施工する桟木工法で、屋根材と野地板の間に空気層を作ることで、かなりの断熱効果が生まれます、今回その空気層にケイミューの遮熱シートを敷くことで、その効果を一層高めています。通常和瓦からカラーベストへの葺き替え後は、夏場すごく暑くなり、住み辛くなりますが、今回ここまでしたかいがあり、夏場の非常に暑い時期の工事にもかかわらず、施工前よりも涼しくなったように感じますと、うれしい感想を頂きました。

続いて、下の写真はカラーベスト（グランデグラッサ）、雨樋（シビルスケアPC50）を施工しえいるところです。軒樋のシビルスケアPC50は中にアイアンが入っているので、非常に変形しにくい軒樋になっています。また写真にはありませんが、その他軒先、ケラバ、谷樋などの板金工事の施工などは、一番上の動画に納めていますので、ぜひご覧下さい。

最後にカラーベスト屋根に葺き替え工事完工後の写真です。

カラーベストよりも軽量で耐久性のある金属瓦「ガルテクト」の葺き替え施工例について詳しくはこちらをご覧ください。→ガルテクト